chevron_left

「旅行」カテゴリーを選択しなおす

cancel

カップル世界一周ブログ村 トップ

help

カップル世界一周ブログ村 注目ハッシュタグ

  • 1位

    一角獣(ユニコーン)の記号性と両作の共鳴

    村上春樹の『世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド』(1985年初版、文庫は1988年)と、ウンベルト・エーコの『薔薇の名前』(1980年、邦訳は1983年〜)を並べてみると、いくつかの興味深い符合が浮かび上がってくる。特に「一角獣(ユニコーン)」というモチーフの登場に注目すると、前者が後者の影響を少なからず受けた可能性も否定できない。■一角獣(ユニコーン)の記号性と両作の共鳴『薔薇の名前』下巻のp.102では、一角獣が「虚構」「写本」「禁書」などの文脈とともに語られる。エーコは中世修道院の迷宮のような図書館を舞台に、知識の制限や言葉の力、記号の暴走に絡む謎解きを描いた。ユニコーンはその中で「存在しないものをいかに人は信じ、語り、記録してきたか」という象徴のひとつである。一方、村上春樹の『世界の終り~...一角獣(ユニコーン)の記号性と両作の共鳴

  • 2位

    〈影法師〉が呼び出すもう一つの軌道

    〈影法師〉が呼び出すもう一つの軌道シューベルト、ハイネ、そして『スプートニクの恋人』1ハイネの詩「帰郷」の終章では、月光の下でぼくが自分の影法師(ドッペルゲンガー)に出会い、失恋の痛みをそっくり写し取られたまま凍りつく。シューベルトはその場面を絶望的な低音と凍てついた和声で歌曲《DerDoppelgänger》に封じ込めた。影は声を持たない。ただ「存在そのもの」が、言葉を奪う。2クラシック通の村上春樹がこの曲を知らぬはずはない。『スプートニクの恋人』に現れる〈あちら側〉は、《影法師》が示す月光の異界を思わせる。観覧車の密室でミュウが見たもう一人の自分、ロードス島の夜に〈僕〉が聴いたありえない演奏──いずれも「現実」と「鏡像」の接点で時間がひび割れ、人格が二分される瞬間だ。村上はハイネ/シューベルトの主題、...〈影法師〉が呼び出すもう一つの軌道

続きを見る

続きを見る

続きを見る

続きを見る

「旅行ブログ」 カテゴリー一覧(参加人数順)