作家・梯久美子が『散るぞ悲しき』を書いた2つの理由
作家・梯久美子が『散るぞ悲しき』を書いた2つの理由歴史文化BooksCinema2019.06.05幸脇啓子【Profile】硫黄島の激戦を率いた栗林忠道中将を描いた『散るぞ悲しき』は、今なお読み続けられている名著だ。著者の梯久美子さんは、本作で鮮烈なデビューを飾った。戦後生まれの彼女が、なぜ栗林中将を書こうと思ったのか。背景にあった2つの動機とは。梯久美子KAKEHASHIKumikoノンフィクション作家。1961(昭和36)年熊本県生まれ。北海道大学文学部卒業後、編集者を経てフリーの文筆家に。2006年に『散るぞ悲しき―硫黄島総指揮官・栗林忠道―』で、大宅壮一ノンフィクション賞を受賞。同書は、世界8カ国で翻訳出版されている。2017年には『狂うひと「死の棘」の妻・島尾ミホ』で講談社ノンフィクション賞、...作家・梯久美子が『散るぞ悲しき』を書いた2つの理由